遺言書作成の必要性

遺言が必要な理由

人が死亡して相続がおきた場合、遺産は、通常法律で決められた割合で平等に分けられます。しかし、「親の事業を一緒に手伝うなどしてくれた子と、親の財産を食いつぶした子を、平等に扱うことは納得できない」というように、法律で決められた割合に不満がある場合は多々あります。

もし、自分が死亡したあと、法律で決められた割合でなく、自分の考えのとおりに財産が分けられることを望むのであれば、生前に遺言を作成しておき、死後に自分の意思を明確に伝えること(誰にどの財産を与えるか)が必要になります。遺言があれば、基本的には遺言のとおりに財産が分けられることになります。

遺言のメリット

遺言をすることは、自分の意思を伝えること以外にも、親族間での紛争(争族問題)を未然に防止できるメリットがあります。

残念なことに、親の財産のうち何を相続するかを巡って兄弟で争いになったり、相続人の誰かが相続財産の一部を隠し持っているのではないかと別の相続人が疑うなど、相続を原因にして親族の間で紛争になることは珍しいことではありません。遺言をしておけば、このような紛争を未然に防ぐことができます。

このように、遺言をしておけば、死後に自分の意思を伝えそれを実現でき、さらに争族問題を防止することも可能になるのです。

遺言を作成するには?

遺言をするのには具体的にはどうしたらいいのでしょうか。

単に紙に財産分与の内容を書いただけでは遺言とはいえません。遺言は法律できちんと形式が決まっており、この決まりを守っていないと、法律の世界では「遺言」とは言えないのです。遺言の内容についても、相続人は全員書いてあるか、相続財産はもらしていないか、文章は正確かなど、注意点が多々あります。もし遺言に問題点があったとしても、それが発覚するのは死後です。死後に問題がわかっても後の祭りです。

そのようなことを起こさないためにも、遺言の作成には、弁護士などの法律のプロの助力が必要不可欠と言えます。

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遺言関連セミナー動画

法律のプロから学ぶ「カーテンコールシート」の作り方

いきいきシニアライフ!ローズ倶楽部にて「遺言・財産管理・死後委任契約・任意後見・家族信託の実務 ―実践編その1」についてセミナーをしました。
この動画は講座のダイジェストです(撮影日:2014年5月12日)。

「カーテンコールシート」は、法的効力は無いので、遺言・任意後見家族信託等と併せて行うのが効果的です。